携帯情報端末としてのPSPってどうなんだろ

10月にPSPの新型PSP2000が発売された。
軽さと薄さが旧型よりも追及されて値段は据え置きの20,000円。
無線LAN標準搭載、Webブラウザ標準搭載でお手軽な携帯情報端末として使える。
FWの解析も着々と行われ、非公式FWやSDKなんかも揃ってきてる。

ということで買ってみた。

公式FW3.60をPandora'sBatteryを使ってFW3.71M33-2に変更済み。

1か月使ってみて感じたのは今後単なるゲームコンソールじゃなくて、もっとビジネス向けの端末として使えるんじゃないか?っつー。

PSPブラウザ

AccessNetFront搭載でそれなりにブラウジングが可能。
Flashプラグインなんかも入っていてPCでのブラウズ並とは行かないけれどそれなりのものは見れる。
ただし、メインメモリが多くないのででかい画像なんかがあるとエラー出る。
まぁこの辺は仕方ないか。

文字入力はFWに搭載されている仮想キーボードから入力するんだけどこれがやはり使いにくい。*1
このため、Write(情報発信)デバイスとしてはちっと厳しい気がする。

ただ、480x272の解像度は思ったよりも多くの情報を表示できるのでReadデバイスとしての使い勝手はそれほど悪くない。

Javascript

Javascript1.5の一部機能が使えるということで制限は多いけど割といろいろな事ができる感じ。
LoJAXを使えばAjaxぽい事もできる。
ただ、表示中のページのHTMLをInnerHTMLで書き換えたりしても画面に反映されないようで非同期っぽい動きを見せるにはちょっと難しいとこがある。

使ってみた感じではdocument/Window/navigator/historyあたりのオブジェクトはそれなりに使えるけど、DOMとかのXML方面はかなり厳しい。という印象。

全体としては必要最小限の機能は揃っている感じか。

USB

本体上部にMiniUSB端子が付いているので、キーボードやバーコードリーダーあたりの接続ができることを期待してたわけだけど、どうもPSP自体にUSBのホストコントローラーが付いていないようで、市販品の使用はかなり難しい。*2

今の時点でUSB端子に接続できる発売済みアクセサリは、

  • ワンセグチューナー
  • GPSユニット
  • ちょっとショット用カメラ

と、使い道に迷うようなものばかり。

このへんのユニットにホストコントローラが内臓されててPSPをゲストにする形にしてるんかな。
いずれにしてもこの辺の仕様が公開(ないし解析)されない限り外部デバイスを活用するのは難しいかと。

Homebrew(自作ソフト)

C++でHomebrewが作れるSDKが出てて割と自由に作れそうなんだがまだ触ってない。
これから触ってみる予定。

総評

まぁHomebrew使わんで総評もねーもんだけど。

ブラウザと無線LANが使えて20000円で買える情報端末と考えたら、普通のビジネス向けソリューションに組み込んで使うというのも十分考えられるんじゃないかと。
例えば倉庫の入出庫管理コンソールであるとか窓口の予約確認端末とか。

入力インターフェースが貧相なのでガンガンデータを更新するような分野には難しいとは思うんだけど、過剰な期待をせずにPSPの身の丈に合った分野で使ってあげれば有望なデバイスとして使えるんじゃないかね。

*1:もちろん慣れの問題でもあるんだけど

*2:というかたぶん無理